SAKURAI.mfg

2018/12/20 13:59

今年私は結婚し、結婚式、披露宴を行いました。

場所は池袋にある自由学園明日館です。


「池袋」という言葉から連想されるであろう雑居ビル街からは少し離れた場所にあり、池袋駅と目白駅のちょうど間にある閑静な住宅街に、主張しすぎることなく、一方で100余年の歴史に裏打ちされた、さわやかな渋さを持ちながら、そこに鎮座しています。

明日館はかの帝国ホテルを設計した、フランク・ロイド・ライトが設計しました。
幾何学模様をふんだんに使った木造建築で、壁はクリーム色、屋根は少し深い緑色で、とても落ち付いた雰囲気を持っています。




この場所で披露宴を行うことが決まってから最初にしたことは、ペーパーアイテムの選定でした。
プランナーさんから見せていただいた沢山のサンプルの中から、ただひとつのデザインを決めていくわけです。

ひと通り見た後、クリーム色がベースで、深緑のふちがあり、さらに金の箔押しがしてあるデザインのものにすることにしました。
結婚を考える前から大好きだった明日館の雰囲気をそのまま活かしたいと考えたからです。



当日会場を見た時に、ああ、こだわってペーパーアイテムを決めて、本当によかったと思いました。
会場の雰囲気とペーパーアイテムが見事にマッチして、明日館らしい雰囲気をより魅力的に魅せることができたと考えています。



結婚式のテーマを、クラシカル・ロイヤルとしていたこともあり、その面でも雰囲気にカチッとはまってくれました。




私の披露宴の場合は、窓が沢山あり太陽光が注ぎ込む時間帯であったため、上記のようなペーパーアイテムを選びましたが、例えばナイトスクープウェディングであったとしたら、違ったペーパーアイテムを選んでいたかもしれません。
ボルドーやネイビーなどの深く上品で少し艶を感じる色合い文字もゴールドで印刷してもらうなどしていたでしょう。

同じ建物でも、ペーパーアイテムひとつで雰囲気ががらりと変わることは想像に難くありません。

結婚式費用のうち、ペーパーアイテムの占める割合は決して少ないとは言えません。
しかし、装花よりもずっと多くの数を占め、それをゲストは手にするわけです。
ペーパーアイテムをどうこだわるかは、その結婚式自体が持つアイデンティティ(主催者が持つコンセプトや伝えたいメッセージ)を表せるか否かにかかってくるといっても過言ではないかもしれません。

※この受付サインは、私がカリグラフィーを習っている先生に描いて頂いたものです。